Lumo編集部より:
このコラムは、「ホリスティックアロマコンサルタント」飯田麻美子さんへのインタビュー記事です。
麻美子さんの言葉には、「香りが感情に働きかける力」への深い確信と、
目の前の人の幸せを願う、揺るぎないまなざしが宿っています。
香りとタッチを通じて人に寄り添うその姿は、
「幸せは外ではなく、自分の内側にある」ということを教えてくれています。
ぜひご覧ください。
「香りは、感情の奥にある“本当の気持ち”に触れられる」
――改めて、自己紹介をお願いします。
飯田麻美子と申します。
アロマエッセンシャルオイルを使って、感情のケアや香りの活用方法を伝える活動をしています。
「マルシェの空気ごと包み込む“香りのワークショップ”」
――具体的にどんなことをされていますか?
現在はマルシェに出店し、ワークショップ形式で活動しています。
参加者の気分や感情に合わせて、オリジナルブレンドのアロマスプレーをその場でお作りしたり、
手に触れることで安心感を与える「ハンドケア(タッチケア)」も行っています。
人の肌に触れることで、幸せホルモンが分泌されるとも言われています。
香りと触れ合いの両方からアプローチできるよう、工夫しています。
「触れながら、感情の小さな揺れに気づいていく」
――ハンドケアでは、どんな変化が起こるのでしょう?
ただ「気持ちいい」だけで終わらず、施術中の会話から感情が表に出てくることが多いんです。
そこで初めて自分の気持ちに気づかれる方もいらっしゃいます。
香りとタッチを通して、その人の“今”に向き合う時間になるよう心がけています。
「香りは、思考より早く感情に届く」
――香りと感情には、どんなつながりがあるのでしょう?
香りは、脳の大脳辺縁系にわずか0.2秒で届くと言われています。
「これはラベンダーの香りだな」と考える前に、もう気持ちが動きはじめているんです。
ホルモン分泌や血流にも影響し、ただ「いい香り」と感じるだけで、
人は自然と心がゆるんだり、癒されたりしていくんですよ。
「香りが、記憶のスイッチになることも」
――記憶や認知とも関係があるんですね。
はい。「この香り、昔どこかで嗅いだことがある」と、ふいに記憶がよみがえることがあります。
実際、認知症の方も香りには反応されることが多いんです。
その人が持っていた感情や記憶を、香りがそっと呼び起こしてくれる。
だから高齢の方にも、ぜひ香りを体験していただきたいと思っています。
「“癒し”だけじゃない、香りの本質的な力」
――アロマで、どんな風に人をサポートしたいですか?
もちろん元気になってもらえることも嬉しいですが、
一番は「香りを通して、幸せを感じてもらうこと」です。
アロマは、単なる癒しではなく「自分の本質とつながる」ためのツールでもあります。
私の役割は、そのためのサポートをそっとすること。
その人が、その人らしく笑顔で過ごせるお手伝いができたらと思っています。
「香りは、自分と向き合うための入り口」
――最後に、読者の方へのメッセージをお願いします。
香りは、日々をほんの少しだけ豊かにしてくれるもの。
でもそれだけではなく、自分自身の“内なる声”に気づかせてくれることもあります。
「なんだか最近、気持ちがつかれてるな…」
そう感じたときに、ふと香りに頼ってみてください。
自分の中にある優しさやあたたかさを、思い出すきっかけになるかもしれません。
Lumo編集部より:
麻美子さんの言葉には、
香りの力を信じるまっすぐな眼差しと、目の前の誰かをそっと包むようなやさしさがあふれています。
「癒し」や「幸せ」は、どこか遠くにあるものではなく、
自分の感情と丁寧に向き合う中で育まれていくものなのかもしれません。
日々を頑張りすぎているあなたへ。
香りを通して、自分を大切にするきっかけとなる1本になれば嬉しいです。